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【IPO銘柄】Unity Software(ユニティ)のビジネス分析。買い時の株価は。

Unity(ユニティ・ソフトウェア)とは

ゲーム開発ソフトを手掛けるユニティ・ソフトウェア (U)が17日、ニューヨークでIPOを実施、目標を上回る13億ドルを調達しました。
ユニティは1株52ドルで2500万株を公開、公開価格は仮条件を上回っていました。
ユニティが開発するソフトは、ゲーム開発者・アーティスト・建築家・映画制作者などに広く利用されており、インタラクティブな3Dコンテンツを開発、運営、収益化できます。
ユニティは2004年、デンマークの首都コペンハーゲンで創業されました。
当時の社名は「Over the Edge Entertainment 」で、3Dゲーム開発の世界では有名な企業として世界中の開発者を支援してきました。

決算について

それではユニティの決算を見ていきましょう。

2020年四半期売上(6月30日期)は前年比42.5%増1億8,344万ドルで、毎年着実且つ大きく、売上成長率は加速しています。
しかし、営業損失は2,485万ドルの赤字になっていて、過去3年間一度も黒字を出せていません。
粗利益は1憶4,389万ドル(粗利率78%)と良い粗利率ですが、研究開発費8,510万ドル・マーケティング費4,310万ドル・一般管理費3,992万ドルでトータル1憶6,874万ドルと粗利益を上回るコストになっており、今後も増えると考えられます。
高成長を続け、IPOを果たした企業としては良くあることかもしれませんし、比較的赤字額は小さいという見方もできますが、ここでは未だ赤字から脱却できていないことは覚えておきたいと思います。

構成比の推移を見ると、利益率のマイナスが2018年の‐34%から2020年の‐15%と、徐々に改善傾向にあることは間違いありません。

ビジネスモデルは

Unityの事業部門は、開発者やクリエイター向けに提供される「開発ソリューション(Create Solutions)」とユーザー獲得やマネタイズを支援する「運用ソリューション(Operate Solutions)」の二つからなります。
運用ソリューションの2020年4‐6月期における売上は1億1,251万ドル年比63%)、開発ソリューションは5,509万ドル(前年比39%)となっています。

 

ユニティはイラストレーターやフォトショップのサービスを提供するアドビ・システムズのように、世界中に存在する巨大なゲーム開発者のコミュニティにゲーム開発のためのプラットフォーム・サービスを提供しています。
世界190か国以上にクリエイターが存在し、月間のアクティブクリエイター数は150万人にもなります。
開発されるゲームやアプリケーション数は月に8,000タイトルを超え(2020年上期)、アプリダウンロード数は月間30億を超えます。
ユニティで製作されたゲームの割合は50%以上に及び、以前話題になったあの『ポケモンGO』もユニティに開発されています。

 

Unityの開発ソリューションは、サブスクリプションによる収益モデルです。
年額費用は『Unity Plus』が43,995円・『Pro』が198,000円・『Enterprise』が22,200円となっていて、無料の『Personal』『Student』プランもあります。
そして、開発ソリューションにおける売上の約3分の2を『Unity Pro』プランが占めています。
年間10万ドル以上を支払う大口顧客は716社まで拡大しており、売上全体の74%にもなっています。

 

また「Unity Asset Store」といってゲームを作成するためのサービスがあります(こちらから見ることができます)。
ユニティの売上は、ゲーム市場の拡大と、ゲーム開発者の増加に比例してサブスクリプションによる売上や広告による売上が増加していきます。
ゲーム開発コミュニティの中では既に圧倒的に支持されているユニティですが、今はゲーム以外の市場を見出そうとしており、その認知度がどれだけ広がっていくのか、今後の展開が非常に楽しみです。

今後の株価とビジネスの動向は

ユニティの時価総額は137憶ドル(約1兆4000憶円)になりました。
9月23日(火)、ユニティの株価は81ドル(前日比‐3,91%)で終えました。
わずか3日ですが22日(月)の6,89Mをピークに、本日の出来高は微減でした。

 

着実に伸び続ける売上と高い利益率、赤字ではあるものの、年々営業利益率も改善傾向にあることから、次回以降の決算はかなり期待できる気がしています。
そして既に圧倒的な支持を得ている技術力とサービスは、ゲーム市場を超えて更に顧客を増やしていけることを確信させてくれます。
私はまだ株を購入していませんが、株価が落ち着いた段階で購入したい銘柄です。

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