Yalla Group Ltd (YALA)とは
Yalla Group Ltd (YALA) はUAE(アラブ首長国連邦)に本社をおき、SNS・ゲームを主な事業領域とし、MENAを主なマーケットとして事業を展開しています。
Yallaの設立は2016年、創業者で董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)の楊濤氏は、中国の国有通信機器大手の中興通訊(ZTE)に10年以上勤務し、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビの現地法人総経理(社長)を務めた経験があります。
共同創業者でCOO(最高執行責任者)許剣峰氏は、楊氏のZTE時代の同僚です。
決算を11月9日(月)に控え、改めてYALAのビジネスについて振り返りましたので気になっている方、株の購入を検討している方はこちらの記事も是非お願いします。

MENA(ミーナ)とは、
ポストBRICsとして注目が集まっている中東・北アフリカを合わせた市場。「Middle East(中東)」と「North Africa(北アフリカ)」の頭文字から「MENA」と呼ばれる。
中東=サウジアラビア・アラブ首長国連邦・クウェート・カタール・オマーン
北アフリカ=アルジェリア・モロッコ・エジプト・リビア
ビジネスモデルと財務状況

Yalla Groupの中心サービスは、社名にもなっている『Yalla(Yalla Live)』というボイスチャットアプリです。
ユーザーは国やトピックごとにチャットルームを選択し、リアルタイムなコミュニケーションを楽しめます。
アプリを開始するといきなりバーチャル・プレゼントが送られてきてびっくりしましたが、慣れてくると色々なチャット・グループが存在していて、気軽に飛び入り参加できるようになっています。
言葉がわからないグループが多いですが、英語で話せるグループもあるのである程度楽しめました。
メッセージを送ることも、マイク機能を利用してリアルタイムでグループで話すことも可能です。
YALAの損益計算書・売上利益の増加率
損益計算書を見てみましょう。

売上は順調に伸びており、2018年通期‐2019年通期では売上が42,4Mドルから63,5Mドルに増加、さらに2019年6月期から2020年6月期では26,4Mドルから52,8Mドルで99,6%も増加しています。
営業利益では2019年6月期から2020年6月期、11,4Mドルから25,2Mドルに増加、営業利益率は43,3%から47,8%へとさらに改善しています。
Our net income was US$20.2 million and US$28.9 million in 2018 and 2019, respectively, and our net margin was 47.8% and 45.6% in 2018 and 2019, respectively. Our net income was US$11.4 million and US$25.2 million in the six months ended June 30, 2019 and 2020, respectively, and our net margin was 43.3% and 47.8% in the six months ended June 30, 2019 and 2020, respectively.

ユーザーの増加状況は
Yallaアプリのユーザー増加数について見てみましょう。

全体の月間アクティブユーザー数(MAU)は1,246万人で、前年比4,9倍にものぼります。
そのうち「Yalla」は483,5万人で前年比2倍で、ボードゲームを楽しむことができる
「Yalla Ludo」は爆発的に伸びていて、わずか12万9000人から59倍の762,5万人にも達しています。
課金ユーザー数(Paying users)も驚異的に伸びています。
全体で536万人にもおよび、「Yalla」は108万人(前年比37%増)、「Yalla Ludo」が428万人(同4,280倍)にもなり、最大の伸びを示しています。
今後の株価とビジネスの動向は

本日株価は7ドル前後で取引されています。
アプリ「Yalla」はアラビア語、トルコ語、英語、インドネシア語など8言語に対応しており、中東および北アフリカの10カ国の総人口が2億4700万人です。
現在「Yalla」のアクティブユーザー1246万人ですので、市場に浸透していく余地はまだかなりあると予想されます。

またアクティブユーザーの40%を超える540万人が有料ユーザーであることも見落とせません。
今後もまだ市場は大きなポテンシャルがあること、アプリが一度ユーザーとして支持されれば40%以上の確率で有料ユーザーになっていることを考えると、今後の成長が非常に期待できる企業と言えます。
今のところ株価は好調とは言えませんが出来高も高く、注目しつつ購入を検討していきたい銘柄です。
「Yalla」は マネックス証券で取り扱いある銘柄です。
興味のある方は下から口座開設など簡単に見ることができますのでご検討ください。