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【日本銘柄】5年内にファストリは世界一になり、株価が16万円を超える理由。

Lifewear (究極の普段着)を提供するユニクロの未来

ファーストリテイリングが1月14日、2020年9‐11月期決算を発表しました。
いつからか、柳井正氏はLifewearというコンセプトを発信し続けてきましたが、コロナによる世界的な危機によって、ユニクロの衣服が目指すビジョン、果たすことが出来るミッションは決して大袈裟ではないように感じます。

コロナによって昨年から開発・生産されたエアリズムマスクは一時店舗に長蛇の列ができるほど爆発的に売れ、世界中の病院に寄付されてもいます。
テレワークの普及によって、(改めて私自身も)ヒートテックインナーやフリースなどの快適さを多くの人が再認識し、EC販売の成長につながりました。
また11月には数年ぶりとなるジル・サンダー氏とコラボした『+J』をリリースし、一部の店舗では品薄になるなど、世界的なブームを巻き起こしました。
コロナで自粛ムードが漂う中、ファッション界にあまり聞こえてこなかった話題作りにも貢献しました。

改めてユニクロのLifewearが多くのことを達成し、コロナ禍でも人々の生活を豊かにすることが出来ることを証明したのが2020年でした。

第1四半期を振り返る

ワクチンの開発に成功し世の中に普及し始めているにもかかわらず、依然として多くの国がロックダウンに踏み切るなど状況は厳しく、多くの企業が未だ苦しんでいます。

そんな中、ファーストリテイリングは期待を裏切らない決算を発表しました。
売上収益は前年比0.6%減6,198億円、営業利益は同じく23.3%増1,131億円となり、営業利益率は18%と、ここ4年で最高水準にのぼりました。

 

 

売上額では苦しい中、粗利率を改善し、コスト削減にも成功している点に、改めてファーストリテイリングという企業の強さが出ています。

減価償却費を除く全てのコスト削減に成功しており、ロックダウンにより店舗人件費の削減は想定できますが、ECの売上が伸びている中、物流費も削減されており、柳井氏が提言してきた物流費は店舗への配送頻度の見直し・倉庫運営の効率化など、有明プロジェクトによる結果と言えるでしょう。

セグメント別で売上利益を見てみましょう。
以下のようになっています。

 

国内ユニクロ事業が2,538億円を売上げ、海外ユニクロ事業が2,606億円でそれを上回っています。
ジーユー事業は前年比で右肩上がりの成長が続き、直近では765億円を売上げています。
収益性は国内ユニクロの方が高く、営業利益にして600億円を超えています。
海外ユニクロ事業も414億円コロナ禍での低迷から復調し始めています。
ジーユーも利益は134億円にのぼります。
海外ユニクロ事業の中身を見ると、売上収益が最も大きいのはグレーターチャイナで1,529億円、北米・欧州が533億円、そしてアジア・オセアニアが544億円という構成になっています。

コロナ後、店舗は更に増え、ECも伸びてゆく。

ユニクロがオンラインストアを始めたのは2000年10月のことで、当時50色のフリースを売り出し、TVCMも展開しました。
今回実施された20周年キャンペーンでは、フィンランドのテキスタイルブランド『フィンレイソン』とのヒートテック毛布など、特別商品を発売しています。
Eコマース売上高は367億円(前年比48.3%増)と大幅に伸長、国内ユニクロ事業の14.5%を占めるまで拡大しています。

 

コロナによって世界的にテレワークをする企業人が増加し、前述した「ヒートテック毛布」やルームウエア、スウェットアイテムや最近ではフィットネス用のウルトラドライスウェットという新しいカテゴリーも強化されています。

 


コロナの脅威により、今後もECの売上は伸びていくと予想されますが、ワクチンが普及し社会が正常化すれば、ユニクロは必ずまたグローバルで出店攻勢に出ると予想されます。

グレーターチャイナにはまだまだ出店の余地があり、アフリカ・南米にはまだ店舗がありません。
ヨーロッパにもまだまだ未出店の国が多く、インドも今後増大し、中国に次ぐ巨大市場になる可能性を秘めているのではないでしょうか。
コロナ禍の決算でECの可能性を証明し、事業全体として利益率の改善にも成功しました。今後、出店の再加速とEC事業の強化が両立出来れば、大幅な増収増益は容易に予想できるのではないでしょうか。

今の株価は割高ではない?

2021年8月期の業績予想について、ファーストリテイリングでは売上収益2.2兆円(前年比9.5%増)、営業利益2,450億円(同64%増)という数字を維持しました。
ファーストリテイリングの株価は2020年3月から倍増し、1月26日段階で91000円、時価総額は9.7兆円です。

 

 

国内ユニクロ事業について、1Qは計画を大幅に上回る業績で12月以降もほぼ計画通りとなっており、上期は計画を大幅に上回る増益となる見込みです。
海外ユニクロは1Qにおいて売上が下がり、営業利益はほぼ計画通りです。
グレーターチャイナは追い風が続いており、中国ではロックダウンのリスクがあるものの、上期では大幅増益が予想されます。
米国や欧州の多くでは、新型コロナの状況が未だ深刻です。

それでは最後に今後のファーストリテイリングの動向と株価について考えます。
これまで説明してきたファーストリテイリングの強みをまとめると、

【店舗】今後も更に爆増するほど市場は世界に残っている。
【EC】国内ユニクロでは14.5%まで成長し、今後も世界で売上比率は上昇する。
【グループブランド】GU事業は利益率も高く、国内・海外市場でまだまだ成長できる可能性が高い。
【有明プロジェクト】コロナ禍でもコスト削減に成功し、いよいよグローバルでこのプロジェクトが真価を見せる可能性が高い。
【サステナビリティ】今後の企業価値を高める上で、既にリーディングカンパニーとしての評価を得ている。
【コラボレーション】ジルサンダー・ルメールを筆頭に、名だたるデザイナーは、今後もユニクロブランドを強固にしていく。

サステナビリティについて説明を加えると、投資家が環境・社会・ガバナンス(ESG)を重視している企業を評価するための主要指標である「MSCI ジャパンESG セレクト・リーダーズ指数」及び、世界の代表的なESG投資指標である「Dow Jones SustainabilityIndices(DJSI) World Index」の構成銘柄にファーストリテイリングが初めて選定されています。
さらに、ESG投資の中でも人権領域に特化した指標であるCHRB(Corporate Human Rights Benchmark:企業人権ベンチマーク)の2020年の格付けにおいても、世界のアパレル企業53社中4位、日本企業では1位の高評価を獲得しています。

アパレルで世界1の企業はZARAを率いるインディテックスで、売上は約3兆5000憶円です。
前述した通り、今期ファーストリテイリングの業績予測は2兆2000億円です。
成長率においては圧倒的にファーストリテイリングで、コロナ前は年率10%以上を維持していました。
結論を先に言ってしまうと、私はファーストリテイリングが数年以内に世界一になると見ており、それは売上が少なくとも約3兆5000憶円を超えることを意味します。
もし現在のPER水準を維持したまま売上が約3兆5000憶円を超えた場合、ファストリの株価は160000円を超えてもおかしくありませんし、今後の出店余地・EC成長率を加味すれば、約3兆5000憶円を悠々と超えていくのではないでしょうか。

なかなか一般投資家には手が出しにくい株価になってしまいましたが、それでも大きな伸びしろを残す銘柄ですので、是非参考にしてください。

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