投資

【中国銘柄】決算は11月16日。JD.comの今後のビジネス・株価を分析。

JD.com(京東商城)とは

JD.com(京東商城)はECサービスを提供する中国企業で、1998年6月、劉強東(リチャード・リュー)氏が貯めた1万2000元で中関村のテクノロジー・ハブとなる4平方メートルの小さなスペースを借り、JDマルチメディアを創業したのが始まりです。
2003年、SARSが流行したとき、リチャードはオンライン商取引の可能性を感じたと言われています。
2008年には電化製品以外の一般商品をとり扱い始め、2014年にはNASDAQに上場しています。

ビジネスモデル

JD.com(京東商城)は前述した通り、EC事業を展開していて、オンライン小売事業マーケットプレイスEC事業を運営しています。
幅広い商品を競争力のある価格で顧客に提供していて、自社独自のフルフィルメントインフラストラクチャを中国全土に構築し、運営しています。
コンテンツが豊富でユーザーフレンドリーでパーソナライズされたモバイルアプリやウェブサイトを通じて、オンラインショッピング体験を提供しており、便利な支払い方法も重要なポイントです。

JD.comの物流

50以上の都市におよそ400万平方メートルの総床面積を有する約210の倉庫を運営しており、中国全土のおよそ2350の郡地区に5370以上の配達所とピックアップステーションを管理し、中国全土を網羅しています。

 

618セールとMAUの増加

毎年第2四半期はJD.comの創業記念日に合わせた大々的な「618セール」を開催するため、売上が大幅に増加する。
コロナ禍で迎えた今年の618セールも6月1日から18日までの期間で開催され、取引額が前年比+33.6%増2,692億元(4兆円)と過去最高を記録しました。

今四半期のアクティブユーザー数は4億1,740万人(前年比+29.9%)に達しています。
3ヶ月間の純増数は約3,000万人とコロナが追い風となり、過去最大級の伸びを見せました。
地方ユーザーの獲得が進んでいることが成長ペース加速の一因になっていて、低級都市ユーザーの平均年齢は32.79歳と若く、約55%が女性であることも特徴である。
また、6月のモバイルDAU(日次アクティブユーザー数)は前年同月に比べて+40%増加しており、日常的な利用頻度も高まっている。

JD Fresh

商品別で見ると、一般商品の売上は前年比+45.5%増64.1億元(約962億円)と直販売上の36%を占めています。
コロナにより日用品や生鮮食品の需要が高まったことが大きな成功要因になっています。
またJD.comは1,000以上のサプライヤーと提携し、「JD Fresh」(JD.comの生鮮食品EC事業)における調達量を1日平均200%増加させて北京市場へ食材を供給しています。
オフライン店舗「7FRESH」では消毒や入店時のHealth Information Kit提示義務化など感染防止策を徹底しているほか、アプリ注文を利用すれば最短30分で宅配してくれるようです。
オンライン、オフラインでいずれも今や中国最大のスーパーマーケットに成長しており、緊急事態において人々の生活を支える役割を果たしています。

JD Health

スーパーマーケットと合わせて成長を牽引するのがヘルスケア部門です。
「JD Health」では薬品販売が好調に推移していることに加え、オンライン診療サービスの取扱高が前年比+400%増加した。
6月には専門家を集めて「漢方薬服薬相談センター」「耳鼻咽喉科センター」を開設し、医療サービス分野を拡大しました。
新規ユーザーの80%以上は低級都市から来ており、国内でのサービス認知を更に広げています。
JD Healthは今回の決算発表に合わせてHillhouse Capitalから8億3,000万ドル以上の出資を受けることを明らかにしました。
South China Morning Postのニュースによると、年末から来年の初めにIPOを目指していると報道されており、コロナ下において重要なビジネスセクターの一つとなっている。

JD Live

コロナ時に盛り上がった市場の一つが「ライブコマース」です
JD.comも自社プラットフォームで「JD Live」を展開していますが、動画アプリ「快手(Kuaishou)」との戦略的提携もスタートさせました(ニュースはこちら)。
JD.comは快手にサプライチェーンを提供し、快手のユーザーはそのままアプリ上で見つけた商品を購入できるようになりました。
6月16日の初日セールでは100人以上のKOLと協力してiPhoneやNintendo Switch等を販売し、1日で14億元(210億円)を売り上げています。
JD.comは快手が抱えるMAU4.9億人・DAU3億人にリーチすることで、新たな市場を取り込む狙いです。
アリババ、拼多多だけでなくTikTokやWeChatもライブコマース機能を拡充しており、Eコマース市場はプラットフォーム同士の戦いへと発展しています。

財務状態・利益構造は

JD.comが8月17日に発表した2020年4月‐6月期決算では最終損益が164億元(約2,460億円)の黒字でした。
売上高は2,011億元(約3.0兆円)前年比+33.8%増となっており、前四半期の決算発表時に公表していた予想成長率(+20‐30%)を上回る成長率になりました。
営業利益は50,44億元(約750億円)に達し、コロナ時を含め6四半期連続で黒字を維持しています。

アナリストの予想では前年比+25%1,690億元(昨年1,348憶元)でEPSは2,69になっています。

今後のビジネスと株価は

現在の株価は92,08ドルで、13日(金)は+5,7ドル(+6,6%)で終えました。
前述した通り、EPS2,69の予想ですのでPER34倍になり、それほど割高の数値ではないです。

ワクチンの開発により、世界経済は早ければ6か月、遅くとも2021年中に回復を見せるという希望が見えてきました。
中国で圧倒的な地位を築いたJD.comは今後も強い成長を見せる可能性が非常に高いです。
是非11月16日の決算に注目してみてください。

film modu へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。